風蓮湖(ふうれんこ)

・風蓮湖は秋と早春に数多くのオオハクチョウが渡りの中継地として飛来することで知られています。最盛期には一度に5000羽以上の優雅な姿が湖面を白く彩ることもあり、当施設の名称のいわれにもなっています。

 

 ・淡水と海水が混じり合う汽水湖である風蓮湖は、多くの湿原・干潟をともなう複雑に入り組んだ湖岸を持ち、豊かな自然環境が色濃く残っていることに加え、平均水深1メートルであることから野鳥たちのエサとなる水草を見つけやすいこと等を含め、野鳥たちにとってまさに「楽園」であるといえます。

 

 ・風蓮湖の名前の由来は【風蓮 =アイヌ語の「フーレ(赤く染まった水)」】から名付けられたとされています。

 

 野付風蓮道立自然公園 1962(昭和37)年指定

ラムサール条約 2005(平成17)年登録

 



春国岱(しゅんくにたい)

・風蓮湖と外海とを仕切るように位置する春国岱は砂が堆積した陸地であり、中でも砂丘上に出来た世界で2例しかないアカエゾマツの純林が存在しています。

 海側から第一砂丘・第二砂丘・第三砂丘と東西に長い3つの砂丘で構成されており、砂丘ごとに形成年代が違うため、自然の長い歳月で変わる植生の変化が一度に見られる大変珍しい場所です。

 

 ・針葉樹林・針広混合樹林・湿原・塩性湿地・海岸草原、そして干潮時に現れる干潟など、多様な自然環境が広がり、風蓮湖と合わせて根室の豊かな自然を堪能できる場所として多くの人々に親しまれています。

 

 ・また名前の由来はアイヌ語で「エゾマツ林のある小高い所」を意味する「スンク・ニッ・タイ」から来ているとされています。 

 

 砂丘上のアカエゾマツの純林●春国岱第二砂丘,国後島古釜布



野鳥

 春国岱・風蓮湖周辺では約300種の野鳥が記録され、日本屈指の野鳥の楽園としても知られています。渡り鳥が約90%を占めます。

 白鳥は春と秋に飛来。白鳥は北極圏からサハリン、北海道そして越冬地の本州へと南下して行きます。風蓮湖全体では約1万羽が飛来するといわれています。自然と漁師と野鳥が共存している風蓮湖では餌付けがされていません。豊富な水草でエネルギーを蓄えます。

 国の特別天然記念物の丹頂鶴は春から秋にかけて約40つがいが飛来。冬は湖が結氷するため、阿寒・釧路で越冬。雪が解けて春になると、風蓮湖周辺へもどり子育てします。運がよければ間近で見られることもあります。

 オオワシ・オジロワシは11月初旬に飛来。2月になると合せて800羽ほどが風蓮湖に集まります。氷下待網漁(こおりしたまちあみりょう・風蓮湖が結氷したら氷の下に網を入れておこなわれる漁のこと)がはじまると、漁師が氷の上に残していった魚を目当てにやってきます。

 

その他にも、カモ・シギ・チドリ・アカゲラetc… 

 



動物

 エゾシカ・キタキツネなどの哺乳動物も20種類以上が記録されています。

 エゾシカは年中見られます。冬になると湖の氷の上を群れで移動しているところが見ることができたり、夏には風蓮湖を泳いで春国岱へ渡ることもあります。

 キタキツネは春国岱でいくつかの巣穴が確認されていますが最近はあまり見かけなくなりました。

 モモンガ・エゾリス・エゾユキウサギなど警戒心の強い動物にも出会うことができるかも・・・



人々の営みと自然との共生

「風蓮湖・春国岱」、そして「温根沼」地域では古くから地元漁業者の生活の場として、アサリやホッキなどの貝掘を生業としてきました。

 

しかしこうした海洋資源には限りがあることから、持続的な再生産を図るとともに、自然の生態系に対する影響を最小限にとどめるため、環境との調和に配慮しながら、「自然との共生」を実践の場として生産活動を行っています。

 



夕日に染まる風蓮湖